たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
日々のできごとを
ホンネでつぶやきます

2019年05月19日(日)

アーバンスポーツの可能性について むくぎ太一(椋木太一)

こんにちは、広島市議会議員(安佐南区)のむくぎ太一(椋木太一)です。

 突然ですが、私は子どもの頃、BMXをしていました。40代くらいの方々なら、BMXと聞くと、SF映画「ET」の主人公が乗っていた自転車を思い出すのではないでしょうか。当時の子どもたちはこぞって河川敷などでBMXに乗って遊んだものです。

 そもそもBMXとは、バイシクル・モトクロスの略で、自転車ででこぼこ道を走る姿をイメージすると分かりやすいと思います。車輪がおおむね20インチなので、マウンテンバイクよりも小ぶりなのが特徴です。競技としてのBMXにはいくつかの種目があります。「レーシング」では、いくつも連なる大きなこぶを配置した専用コースで、10人前後が一斉にスタートして順位を競います。レーシングは2008年の北京五輪に正式競技となりました。このほか、自転車に乗りながら空中で回転するといった技を競う「フリースタイル」などの種目があります。なお、フリースタイルは2020年東京五輪で正式種目となっており、しかもテレビ映えするので、この先、注目度が高まっていくと思われます。

 先日、広島県安芸高田市の土師ダムへ行ってきました。山と川の豊かな自然が心を癒してくれる憩いの場所です。土師ダムには、BMXのレースコースがあります。定期的に大規模なレースが開催される、かなり本格的なものです。私が子供の頃からBMXコースがありましたが、当時のコースとは格段に立派なものとなっていました。私と同年代ぐらいのお父さんに指導を受けながら熱心に練習するキッズレーサーを見て、思わず自分の子どもの頃の姿を重ね合わせ、胸が高鳴りました。30年以上も活動が続いているのは、ひとえに、関係者の皆様のご努力のたまものだと思います。

 また、4月には、アーバンスポーツの祭典「FISE」が旧市民球場跡地で開催され、私も観戦しました。アーバンスポーツとは、BMXやスケートボード、ボルダリングなど都市型スポーツの総称です。3日間で数万人の来場者が詰めかけたようで、BMXをはじめとしたアーバンスポーツの可能性を十分に感じられる大会だったいえます。海外からの観戦者も多く、平和都市・広島をアピールするうえでも、重要なコンテンツになりうると感じました。今後、広島市内でFISEが開催されるかは分かりませんが、前向きに取り組み続けることが求められているのではないでしょうか。

 話が少しそれてしまいましたが、私はBMXを通じて、自転車に乗る技術はもとより、勝負に勝ち、自分には負けないという気持ちを強くもつこと、目標に向けてプロセスを構築することの重要性などなど、社会で生きていく上で重要なことを数多く学びました。現在、一生懸命にBMXに取り組んでいる子どもたちもきっと、同じようなことを感じてくれると信じています。

 私は7月に44歳となります。さすがに、子どもたちに混ざってバリバリと乗ることはできません。とはいえ、この競技の普及に携わることができれば、一時期でもBMXに関わった者としてこれほどうれしいことはありません。

土師ダムのBMXコース