広島平和記念式典に静寂を 予算委員会審議 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)
こんにちは、広島市議会議員(安佐南区、自由民主党)・むくぎ太一(椋木太一)です。
広島市議会の予算特別委員会は17日、総務関係の審査が行われました。私も質疑に臨み、「平和記念式典」「総合文化芸術イベント(広島国際アニメーションフェスティバル関連)」など3点について質しました。
私の質問と市の答弁のポイントを列挙します。まず、「平和記念式典」に関する質疑ですが、8月6日の平和記念式典において、左派系のデモ団体による騒音問題が長年の懸案となっています。この件に関して、広島市は3月下旬にデモ団体と協議するということを明らかにしました。この協議では、デモのシュプレヒコールや太鼓などの音量が俎上に載るようです。これまで、デモ団体は広島市が音量を下げるなどの協力要請をしても一切対応していなかったことからすれば、協議のテーブルに着くだけでも前進といえます。
これだけにとどまりません。広島市は4月以降もデモ団体と協議を重ねる意向ですが、デモ団体の対応次第では、「条例制定も視野に入れ、実効性のある対応策を検討せざるを得ない」との答弁を得ました。実は、昨年末くらいから、「広島市、条例制定断念」との趣旨の報道がポツポツ出ていました。この答弁はこれらの報道を打ち消す効果があるとともに、広島市が平和記念式典に静謐な環境を取り戻そうとする本気度が伝わってきました。
また、新規事業となる「総合文化芸術イベント」では、「ひろしまトリエンナーレのような現代アートの展覧会ではなく」と答弁し、ひろしまトリエンナーレとは一線を画す姿勢を明らかにしました。音楽分野は広響が中心に、メディア分野は短編の他、映画化されるような作品群が想定されているため、上記のような答弁となっています。
実は年明け早々、広島市がまるで「広島市版ひろしまトリエンナーレ」を企画しているかのような記事が出ていたため、心穏やかではありませんでしたが、今のところ平穏のようです。総合文化芸術イベントに関して、来年度は「検討委員会」が構想等々を検討するので、引き続き注視して参ります。
予算特別委員会で質疑するむくぎ太一