たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
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2021年01月04日(月)

広島城 木造復元86億円か耐震改修最大10億円か 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)

こんにちは、広島市議会議員(安佐南区、自由民主党)・むくぎ太一(椋木太一)です。

広島市の中心部に位置する広島城天守閣は耐震対策が必要となっており、木造で復元するか一般的な耐震改修にするかという議論が続いています。昨年末、有識者会議が木造復元と耐震改修についてそれぞれ試算を明らかにしました。

木造復元は86億円、耐震改修は1・4~9・8億円というものでした。有識者会議は2020年度末までに、いずれの方法にするか意見をまとめて、広島市に提案する予定となっています。

ここで、2つの手法の主なメリット・デメリットを挙げてみます。

まずは、木造復元についてです。メリットとしては、①木造ということで文化的価値の向上が見込める②適宜修理をすることで耐用年数が数百年と長いことがあり、デメリットは、①費用が高額になる②完成まで20年と長期にわたるということがあります。

一方、耐震改修のメリットは、①費用が低く抑えられる②工期が2~6年と短いことがあり、デメリットは①耐用年数が30年でその際、解体が必要になる②鉄筋ゆえの歴史的価値観の低さがあります。

新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しを見せません。広島市のみならず、全国的に経済的なダメージが深刻なになっています。木造復元は高額な費用面から、納税者である広島市民の合意を得ることが厳しい状況になっているというのが、私の率直な感想です。

この議論の本来の目的は広島城天守閣の耐震対策ですので、最低限の耐震改修を施し、経済状況が回復してから再度、木造復元についての議論をするのが現実的な道筋ではないかと考えています。

夕日に映える広島城(白島側から撮影)