たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
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2023年02月10日(金)

【「原稿は"つくる"もの」という悪癖  やり玉に挙げられた広島市公立学校】広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)

【「原稿は"つくる"もの」という悪癖  やり玉に挙げられた広島市公立学校】

先月下旬の大雪に関し、広島市公立学校が生徒に取った対応が、ツイッターなどでやり玉に挙がっています。

NHK広島放送局が2月8日、「寒い日でもジャンパー着て登校 『校則』で認めず 広島の中学校」という見出しで報じたものに対して、ひろゆき氏や有名芸能人らがツイッターで反応し、ネット上に拡散しています。

記事によりますと、ある公立中学校は特定の防寒着以外は認めておらず、登校時にジャンパーを着用した生徒を着ないよう指導したというものです。

SNS上の反応は、学校の対応に批判的なものが大多数を占めています。この記事だけを読めば、そうした反応は自然なものだと思います。

広島市教育委員会などに確認したところ、上着は明文化されていないものの、体調などを考慮し柔軟に対応しており、禁止はしていないということです。着用する場合、事前に言えば大丈夫ということで、当日の朝でも対応できるということでした。実際、一部の生徒は諸要因を踏まえ、上着を身に付けて登校しているということです。

このたびの件は、記事にあるように「着てはならない」という話ではなく、あくまで、手続き的な話だと思います。段階を経ていれば、こじれることはなかったのではないのかなと感じているところです。

上着の着用を禁止しているわけではありませんので、こうした手続き的なプロセスは不要というのであれば、上着を明文化すればいいと思います。上記のような前提や背景を端折って(隠して)、一方的に学校サイドが理不尽な対応をしているという物語に仕立てるのは、少々、荒っぽいですし、メディアの悪い癖が出てしまったとも言えます。

ちなみに、映像は広島市安佐南区内のものだそうで、当該校とは関係はありません。大雪のイメージを演出するためなのだろうなと容易に推測できます。まさに、原稿は”つくる”ものの典型例と言えます。