【鎮魂の8月 「原爆の日」「終戦の日」「8・20広島市豪雨災害」】広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)
【鎮魂の8月 「原爆の日」「終戦の日」「8・20広島市豪雨災害」】
鎮魂の8月ーー。
広島は明日8月6日、79回目の原爆の日を迎えます。そして、15日は終戦の日、20日には77人の犠牲者を出した広島市豪雨災害から10年の節目となります。
このように、8月は戦災や災害の犠牲となられた方々を悼む機会が多く、改めて、今を生き、未来に繋げることの意味を考させられます。
追悼式や慰霊祭は犠牲者を悼むということが主な目的です。その上で、当事者や関係自治体等が過去から何を学び、将来にどう役立てていこうとしているのかメッセージを発信する重要な場だとも思います。
8月6日の平和記念式典での平和宣言や、15日の全国戦没者追悼式での天皇陛下のおことばなどは最たるものです。
上述の通り、8・20広島市豪雨災害は今年、発災から10年の節目を迎えます。しかし、広島市(区)の公式な追悼式などはなく、例年どおり区役所・出張所に献花台を設けるだけということです。地域主体の追悼式等を通じて防災・減災に対するメッセージを発信している、日頃から施策を通じて防災・減災に取り組んでいるというのが主な理由だそうですが、全く腑に落ちません。
「十年一昔」と言います。10年というのは大きな意味がありますし、発災当日に行政が主体となって犠牲者を悼み、将来へメッセージを発信することはたいへん大きな意義があります。だからこそ、例年献花台を設置しているから今年も同様にするというような発想で仕事をされたのでは、犠牲者の皆様に顔向けできません。
鎮魂の8月ーー。そう思っているのは私だけでしょうか。情けなくて仕方がありません。