活動報告

2020年01月06日(月)

2019年12月定例会一般質問答弁④「境界知能」対策について

①広島市では、4か月児、1歳6か月児、3歳児を対象とした集団検診において、発達障害のある子どもたちを把握する取り組みを行っていると聞いていますが、その取り組みで把握した子どもたちのサポート方法を教えてください。
→(健康福祉局長)乳幼児健診において、診察や保健師等による面談を行い、明らかな発達上の問題があると認められる場合は、療育センターなどの専門医療機関への受診勧奨を行っています。
また、発達上の問題があると疑われるが、成長過程を追って判断したほうが望ましい場合は、各区保健センターにおいて、保護者の育児不安や子供への関わり方について相談に応じたり、遊びを通じて親子の関わり方を学ぶ教室を実施したり、継続的な支援を行っています。

②一般的に、学習障害、注意欠陥多動性障害などの傾向は、学習する機会や他の子どもとかかわる機会がなければ保護者が気づきにくく、最後の法定乳幼児健診である3歳児検診の時期では把握が難しいと聞いています。広島市では、こうした乳幼児健診では気づきにくい発達障害について、就学前までにどのようなサポートを行っているのか教えてください。
→(健康福祉局長)学習障害や注意欠陥多動性障害といった発達障害の特性が顕著に現れるのは、多くの子どもが保育園や幼稚園等の集団生活を行う5歳ごろであると言われており、3歳児検診までの段階で把握することは困難です。
このため、本市では、保育園でうまく遊べないなど、発達や行動について気にあることや心配なことがある4、5歳児の保護者を対象として、各区保健センターにおいて発達相談をしている。この相談では、専門的な知識やノウハウを有する心理士等が子どもの発達特性に具体的な関わり方について助言を行うほか、必要に応じて専門医療機関を紹介することにより、保護者の育児不安の軽減を図っています。今後もこうした取り組みにより、発達障害が疑われる子どもたちへの適切な支援に努めてまいります。