10年に1度のニュース。ラグビー大学選手権、帝京大10連覇ならず。
こんにちは、2019年広島市議選(安佐南区)出馬予定のむくぎ太一(椋木太一)です。
本日、大学ラグビー界で10年に1度のニュースが起きました。
全国大学選手権準決勝で、同選手権10連覇を狙う帝京大が天理大に7-29で敗れたのです。
ラグビーは1対1の局面を繰り返して前進するという競技の性質上、いわゆる「番狂わせ」が起きにくいと言われています。
ですので、天理大の地力は相当、すごかったのだと察することができます。実際、観戦していても、天理大フィフティーンの出足の鋭さ(ラックなど密集への集散の速さ)、プレーの正確性(不用意なノックオンが少ない、パスが速く丁寧)、チームとしての意思統一など、目を見張るものがありました。今季初めて天理大のプレーを見た私ですらそう感じたのですから、同大関係者や担当記者たちにとっては、王者・帝京大を破ったのはいわば、「必然」といえるでしょう。
特に、前半19分、FWで「認定トライ」をもぎとったシーンは圧巻でした。この瞬間、天理大フィフティーンは「勝負あり」を悟ったと思います(めちゃくちゃ後出しじゃんけんで恐縮です)。
大学ラグビー界では長年、大阪を中心とした関西の有望な高校生が関東の大学に集まり、東西の大学間の実力が「東高西低」の状態が続いています。大学選手権での関西勢の優勝は、故平尾誠二さんらを擁し、当時史上初の3連覇を果たした1984年度の同志社大までさかのぼらなければなりません。それだけに、天理大が今回、帝京大の10連覇を阻止したとことは、「人材流出」にあえいでいた関西ラグビー界にとっても、大きな弾みになるニュースだったといっていいでしょう。
一方、帝京大の連覇は9で止まりましたが、この偉業は色あせることはありません。選手の入れ替わりの激しい学生スポーツにおいて、9シーズンもの長い間、頂点に君臨することの難しさは計り知れないからです。来季はチャレンジャーとして、1からの出直しを期待したいものです。
余談ですが、かつての巨人もV9でストップしました。「10連覇」というのは本当に難しいんですね。
椋木太一