たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
日々のできごとを
ホンネでつぶやきます

2020年01月30日(木)

国語教育先進地で教科「日本語」を見学 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)

こんにちは、広島市議会議員(安佐南区、自由民主党)・むくぎ太一(椋木太一)です。

本日(1月30日)、先進的な国語教育の現場を視察するため、佐賀県鳥栖市へ行って参りました。

同市は国の特区制度の一つである「文科省教育課程特例校」の指定を受け、市内の公立学校で独自の教科「日本語」を展開しています。この教科を通じて、日本の伝統文化の継承や日本人としての教養習得、感性・情緒に触れることなどを行っています。比較的関連のある「国語」と「生活」「総合」の教科を数時間ずつ削減し、「日本語」の教科に充てています。教育課程の授業の時間数を柔軟に増減できる特例を認められているため実現できる仕組みとなっています。

この日は、佐賀県議の取り計らいにより、市立鳥栖小学校での授業を見学しました。5年生の児童が、和室でのお客様の迎え方を実戦形式で学んでいました。座布団での座り方から始まり、正座をしたまま礼をする「座礼」の作法、お茶の出し方と一通りこなしていました。

授業見学後の説明で、鳥栖市教委の担当者は、日本人としての感性を楽しみながら身に付けるという趣旨のことを話されていました。具体的に作法を学ぶことも大切ですが、折に触れて「日本の心」を学ぶことで伝統が受け継がれていくのだと解釈しました。

私は「言語は国家の柱」だと思っています。国民性や文化などがその国々の言語に凝縮されているからです。とかく、英語教育が重要視されている一方で、日本語の読解力の低下も指摘されています。まずは土台である「日本語」がおぼつかなければ、日本が国家たりえなくなってしまうのではと危惧しています。

前職は新聞記者として、言葉(日本語)を生業の道具にしていました。そういう観点からも、今後一層、国語教育にも力を注いで参りたいと思います。

鳥栖小学校の「日本語」資料