広島市ごみ焼却場火災 1月22日鎮火 ごみ削減にご協力を 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)
【広島市ごみ焼却施設火災鎮火】
広島市のごみ焼却施設「安佐南工場」(広島市安佐南区伴北4)で1月7日昼に発生した火災は、1月22日正午に鎮火しました。広島市と市消防局が今後、実況見分や火災原因などの調査を行います。この火災で同工場内の機器等が損傷しているため、ごみの搬入再開まで数か月かかるとみられ、広島市は、「ごみの削減の協力をお願いします」としています。
火災は1月7日正午頃、安佐南工場の処理前のごみを保管する「ピット」内で発生、広島市消防局が24時間体制で消火活動にあたっていました。この火災の消火活動に、消防署員のべ1031人、消防車両288台が出動しました。けが人がまったくでなかったことが何よりです。
同工場では、安佐南区、安佐北区、佐伯区の3区の家庭から出される「可燃ごみ」「その他プラスチック」と、3区の事業者から出される「可燃ごみ」「プラスチック」を処理しています。火災発生以降、同工場へのごみ搬入は停止し、広島市の中工場と南工場で処理しています。広島市のごみ排出量は1日800トンで、本来、3工場で処理しています。1日の処理能力は、安佐南工場と中工場が400トン、南工場は300トンです。現在、中と南工場のみの稼働ですので、処理能力は計700トンとなり、広島市全体で1日100トンのごみが未処理となっている状態になっています。うち70トンを市内の仮置き場に移し、10トンは中、南工場のごみピットで待機させています。残り20トンがあふれるため、坂町と廿日市の焼却場で処理していただける運びとなりました。
とはいえ、これではぎりぎりの状態ですので、各ご家庭、事業者の皆様は可燃ごみ、プラスチックごみの減量にご協力いただけるよう、重ねてよろしくお願いいたします。
この火災に伴い、排煙が安佐南工場の周辺地域に出続けました。地域住民の皆様の健康に留意し、広島市は今後、同工場の周辺6か所で、大気や土壌に含まれるダイオキシン類の調査を行います。また、同工場内の汚染物質の調査も行う予定です。