日本人向け「やさしい日本語」の必要性 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)
「やさしい日本語」
新型コロナウイルス対策をはじめ、政府や自治体の情報発信の重要性が増しています。国民や住民の皆様は、日々の動向や対策など多岐にわたる情報を求めています。
とはいえ、公式サイトやアカウントなどで闇雲に発信すればいい、というわけでもありません。情報の受け手である国民や住民の皆様が理解できなければ、情報が何の意味もなさないからです。例えば、災害情報が住民に届いても、その内容や真意が伝わらなければ、住民の生命・財産を守れなくなる恐れがあるということです。
冒頭の「やさしい日本語」とは、国内に暮らす外国人が理解しやすいよう、簡単な表現にした日本語です。1995年1月の阪神大震災で、外国人に情報が理解されにくかったことがきっかけで研究が始まり、今では、多くの自治体が外国人向け情報発信に利用しています。
一方、私はこのところ、新型コロナウイルス関連の記事を書いたり、感染状況を掲載したりしていますが、改めて読み直してみますと、お世辞にも分かりやすい表現とは言えません。 そうした反省から、今後、「やさしい日本語」を心がけます。
また、将来的に広島市で、全方位型の「やさしい日本語」を運用につなげられれば、広島市の情報発信力は増し、市民の皆様の「安全・安心」「顧客満足度」の向上につながると思っています。