とんど 祇園・安神社 番外編 「安全・安心」を守るということ 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)
【とんど 祇園・安神社 番外編】
とんどでは大量のお守りや破魔矢などを燃やします。次々に物を投げ入れるわけですが、矢倉の内部は蒸し焼き状態です。
そこで、消防団が登場します。トビのくちばしに似た道具「とび口」を駆使し、燃焼物を崩して燃えやすくします。
耐火服や耐火シールドをしていますので、ある程度対処できます。ただ、服やヘルメットの内側はかなり高温で、時折、汗がドバーっとあふれます。体力の消耗は半端ありません。
本物の火災現場なら、さらに過酷な状態です。改めて、消防士の皆様に敬意と感謝の気持ちを示したいと思います。
わが国には、消防士のほか、警察官、自衛官、海上保安官などなど、国民の「安全・安心」を守るため、日夜、激烈な現場で任務を遂行してくださる方々がいらっしゃいます。
ところで、俺は現場で皆様を守れているのかーー。熱さで頭がぼんやりなりながら、とび口をひと振りする度にそんなことを自問自答し、燃焼物と格闘していたのです。
安神社で行われたとんどで、消防団員として警戒にあたるむくぎ太一