【広島市議会 決算特別委員会総括質疑その2 「色覚検査」】
【広島市議会 決算特別委員会総括質疑その2 「色覚検査」】
ー学校現場での色覚検査の復活を切に望むー
広島市議会決算特別委員会の総括質疑で、バリアフリーの一環として、色の見え方の特性に配慮や工夫を施す「カラーバリアフリー」を取り上げました。
全ての市立学校で色覚特性対応チョークが導入されたことは、色覚特性を持つ身としては感慨深いものがあります。広島市が色覚特性がある児童・生徒へ理解を深めてくれた結果と思います。
この話にはもっと根深いものがあります。それは、色覚検査が定期健康診断の必須項目から削除されたままになっていることです。2002年に削除され20年以上が経ちます。検査がなくなったため、自身の特性を知る機会も奪われ、様々な不利益を被っていることが日本眼科医会の調査で判明しています。
「差別を助長する」という理由で必須項目から削除ということですが、色覚特性は色の見え方の違いであり、個性といっても差し支えありません。色覚特性を持つ者から言わせれば、「差別を助長する」とは、ナンセンスなのです。
「差別を助長する」とうい言い分がどれほど合理的ではないかは、「小柄だと差別されるから身長を測るな」「細身が分かると差別されるから体重を量るな」「遠くがよく見えないと差別を助長するから視力検査をするな」などと言い換えればピンとくると思います。”多様性”が聞いてあきれてしまいます。
必須項目から削除されたのは国の施策ですので、これから先は国に適切な対応を働きかけるしかないのですが、少なくとも、広島市の児童・生徒に対しては、合理的で適切な対応をするよう、強く要望させていただきました。
「石原式色覚検査表」