たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
日々のできごとを
ホンネでつぶやきます

2024年02月23日(金)

【報道とは何なのか 請願採択をスルーするということ】広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)

【報道とは何なのか 請願採択をスルーするということ】

請願78・7%、審議未了のまま「廃案」 広島市議会、ここ半世紀で最高(中国新聞2023年6月1日付朝刊)(https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/313111)

これは、8割近い請願が審議未了のままになっていたということを批判する趣旨の記事です。「請願には政治的意見や希望を伝える参政権的な意味合いもある。議会は誠実に処理するべきだ」という、専門家のコメントも添えられています。

ご存知通り、広島市議会建設委員会は2月22日、平和記念式典当日の原爆ドーム前の喧噪状態を解消することを求める請願を賛成多数で可決しました。

まさかと思いましたが、2月23日付朝刊には1文字も見当たりませんでした。広島市議会は批判を真摯に受け止め、「誠実に処理」し、「政治的意見や希望を伝える参政権的な意味合い」にも応えました。

専門家のコメントにあるように、請願を賛成多数で採択したということは、多くの広島市民の皆様の意思が形となったわけですから、結果を広く知っていただく必要があります。そのために、新聞などのマスメディアは存在するわけです。

冒頭のような批判をしているのであれば、なおのこと、報ずることが重要性を帯びてくるわけです。自分たちに近いスタンスの主張は載せ、そうでないものは排除や無視をするというのは、もはや一般紙としての責務を放棄しているわけで、一部勢力の機関紙と言わざるを得ません。