「まん延防止」解除から1か月 効果や課題は? 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)
【「まん延防止」解除から1か月 効果や課題はどうなった?】
新型コロナウイルス感染症の拡大防止策の一つである「まん延防止等重点措置」(以下、「まん延防止」)が3月6日に終了し、まもなく1か月が経ちます。
「まん延防止」は、飲食店の長期休業やイベント開催の自粛、公的施設の閉館など、市民生活や経済活動に大きな制限を伴うものです。広島県では全国で最長となる約2か月間の適用となりました。県民の皆様の負担は相当なものだったことは、想像に難くありません。
こうした施策は、検証が欠かせません。「まん延防止」の要請元である広島県が、「まん延防止」の効果や課題をどのように捉えているかを知っておくことは、行政を監視する上で、住民にとって大変重要なことです。残念ながら、「まん延防止」に関しては、県のホームページでは、3月2日の記者会見以降の情報は見当たりませんでした。
さて、4月に入り、「『第7波』の予兆」などと紙面等をにぎわせ始めています。「第7波」が来たからといって、また、「まん延防止」を適用要請するのでしょうか。これといった検証結果を示すわけでもなく、ルーティンのように繰り返すのでは、県民の理解を得るのは難しいと思う、今日この頃です。
参考までに、「まん延防止」適用解除直前の3月4日と、本日4月4日の陽性者と症状別の内訳を記載しておきます。
<3月4日>
県700人 無症状59 軽症637 中等症0 重症0 調査中4
(広島市354 呉市43 福山市103 その他200)
<4月4日>
県789人 無症状73 軽症714 中等症1 重症0 調査中1
(広島市402 呉市50 福山市99 その他238)
広島県のコロナ資料