たいちの徒然日記

【広島市立大町幼稚園運動会 ー地域と幼稚園ー】

広島市立大町幼稚園の運動会が10月8日、同市安佐南区の同園庭で開催されました。

大町幼稚園は、中国新聞が昨年4月に「閉園・統合へ」と報じた市立幼稚園の一つです。実際は、今月から来年度の園児募集が行われているように閉園や統合の話はありません。

以降、保護者や地域、同園関係者の皆様の動揺や怒りは相当なもので、勝手に閉園に追いやろうとする無責任な姿勢に、私も気持ちを同じくしています。

地域とともに歩む幼稚園をこの目で見ようと、運動会に行ってみました。地域の方々が見守る中、近隣の小学生も競技に参加している様子に、「地域コミュニティ」の拠点の一つとして機能していることを実感しました。実際、近隣の小学生たちは日頃から、大町幼稚園の園児たちと交流しているということです。

園児が手作りした運動会のしおりに書かれた「第51回」という文字は、歴史の重みを物語っています。人数が少ないからバサッと切るのは物理的には簡単なことです。しかし、これまで築き上げたものを閉じた後に作り直すことは困難を極めます。

幼児教育は時代に即してその形を変えていくものではあります。子育て世代や地域の皆様としっかり話し合い、ともに模索していく中で作り上げていくものであって、一方的に切り捨てることはあってならないのです。